正式名称は北向山常楽寺といいます。「北向観音」という通称は、この寺院が北を向いていることに由来しています。
この寺院が北を向いているのは、善光寺と向かい合っているからといわれています。そのことから、北向観音は「裏善光寺」と呼ばれることもあり、北向観音と善光寺とは対として捉えられています。
実際、善光寺が来世の利益、北向観音が現世の利益をもたらすということで、善光寺のみの参拝では「片参り」になってしまうともいわれています。
愛染堂の近くには、縁結びの木として有名な愛染かつらがあります。
能の「紅葉狩」で有名な鬼女紅葉を退治したとされる武将・平維茂の墓とされています。
案内板によれば、平維茂は北向観音に参籠祈願し、そののち鬼女紅葉を無事退治したということです。
長野県北信地方(長野市など)では、住んでいる人々にとって鬼女紅葉伝説はにとても馴染み深いもので、流謫された紅葉が京を偲んで名付けたという「東京」「西京」という地名や、紅葉が住んだとされる洞窟が今も残っているということです。
ドアの戸袋の窓が縦長楕円形であることから「丸窓電車」の愛称をもつ電車です。別所線では主力として走っていた電車ですが、昭和61年に引退し、別所温泉駅に展示されていたのが上の写真の電車です。
現在も土日祝日など限られた期間で、別所線内を丸窓電車(まるまどりーむ号)が走っているということです。